予防歯科

予防歯科の第一歩、まずは「歯ブラシ」から

虫歯や歯周病の予防虫歯や歯周病の予防には歯みがきは欠かせません。それは虫歯も歯周病もいずれも歯の周りにいる細菌が原因で起こるからです。それらの1番の予防として、食後には歯みがきをきちんと行い、むし歯や歯周病の原因となる歯垢を取り除くことが大切になってきます。
ただ怖いのは、ご自分では磨けているつもりでも磨けていない部分があったりすることが見受けられます。一度、予防歯科を実践する当院へ歯の磨き方の確認のため、または定期検診のためにご来院いただく事をおすすめします。

歯ブラシの選びかた

歯ブラシの選びかた歯みがきで大切なのはまず自分に適した歯ブラシを選ぶことです。口のサイズに合わないものや歯ぐきの状態に合わないものはかえって歯の状態を悪くすることがあるので注意してください。また、ただ歯みがきすればいいという訳ではありません。

きちんと磨いたつもりでも磨き残しはあるものですし、一人ひとり磨き方の癖もあるはずです。もちろん、ご自分の使いやすい歯ブラシ・磨き方でするのがいちばんですが、一度、歯医者で普段どれだけ磨けているのかチェックしてみるといいでしょう。
当院では歯科医師・衛生士が患者さん一人ひとりのお口の状態にあったブラッシングを丁寧に説明・ご指導します。

歯ブラシを選ぶときのポイント

毛のかたさ

基本的には「ふつう」のものがよいと思います。歯垢をおとすには「かため」のものが好ましいですが、間違ったブラッシングをおこなっている場合逆に歯や歯肉を傷つけてしまいがちです。
歯肉のマッサージには「やわらかめ」を使用するといいでしょう。

歯ブラシの大きさ

歯ブラシのヘッドは小さめのものをおすすめします。
小さめのものの方が奥までよく届き、お口の中で動かしやすいのでより細かく磨けます。

歯みがきのタイミング

  • 就寝前は必ず
  • なるべく毎食後20分以内

食事をして歯には食べかすなどの食物残渣がつきます。これだけではまだむし歯の原因にはなりませんが、時間がたつにつれてむし歯の原因である歯垢に変化。さらに時間がたってしまうと歯石というかたまりになってブラッシングだけではおとせなくなってしまいます。歯みがきは毎食後おこなうのが望ましいです。普段の生活でそれが難しいという方は、就寝前は必ずみがくようにしましょう。昼間は唾液の分泌がさかんに行われ、細菌の繁殖を抑えたり、唾液で自然と汚れを洗い流すことができます。しかし、寝ているときは唾液の分泌量が著しく低下し、細菌の活動が活発になるからです。

ブラッシング方法

スクラッピング法

スクラッピング法

スクラッピング法は歯ブラシの毛先を歯面に90度(直角)にあててみがきます。小刻みに往復運動させ、噛む面も直角にあて小刻みに往復運動します。毛先は歯と歯肉の間には入れません。

バス法

バス法

バス法は歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度に当てます。この位置で、歯ブラシを小刻みに(2mm幅くらい)振動させます。

歯科医院での専門的なクリーニング「PMTC」

PMTCとは”Professional Mechanical Tooth Cleaning”の略で、歯科医院で専用機器を用いて行う歯のクリーニングのことです。むし歯や歯周病の原因は歯の周りに付着する細菌です。そのためその原因を除去することが最も大切になります。 専門的なクリーニング(PMTC)によって、ご自分のブラッシングでは取れない細菌の集まった歯垢をなるべく早く除去することが基本になります。

1.プラークの染め出し

歯垢(プラーク)を染め出し液で赤く染め、汚れている場所を確認します。

プラークの染め出し

2.歯と歯の間をクリーニング

専用の機器と歯磨剤で歯と歯の間を磨いていきます。

歯と歯の間をクリーニング

3.歯面のクリーニング

歯面を磨いて歯の表面をツルツルにしていきます。

歯面のクリーニング

4.フッ素の塗布

歯の強化のためにフッ素を最後に塗ります。フッ素は数ヶ月に一度塗ることによって効果的に働くのでPMTCと同時に塗ることをお勧めいたします。

フッ素の塗布